高速回路基板設計技術分科会

開催案内

 会員でない方も参加できます



テーマ  「高速デジタル回路における基板設計技術」
講 師  日本フェンオール株式会社
  システム技術部 部長 久保寺 忠 氏
日 時
第2回 平成18年8月9日(水)
  13時30分から16時30分まで(受付13時から)
場 所
長野県工業技術総合センター 情報技術部門(情報技術試験場)
  情報棟2F 研修室
 住所 松本市野溝西1−7−7
 電話 0263-25-0997(通信・基盤技術チーム直通)
受講のおすすめ
 ディジタルシステムの高速化要求はとどまるところがなく、そのニーズを実現するためにLSI内部でクロックを数倍に上げたり、バス幅を大幅に増やすなど、回路技術面では様々な取り組みが行われています。その回路性能を100%引き出すことが基板設計者の役割ですが、一方で高速信号を扱うには、低速では考慮する必要がなかった反射やクロストークなど、様々な現象を理解していかなければなりません。単に部品間を 「配線」するだけでは、動作させることすら難しくなっています。
 最近はシミュレーションの環境が整ってきているので、ある程度の回路であればそれほど悩むことなく設計できるようになりました。設計メーカ ーの中には、線路シミュレータの導入を検討しているところも多いと思いますが、残念ながら現在のシミュレータでは、現状レベルを確認することはできても、対策まで示せるものはありません。最終的には人間の判断に頼らざるを得ないのが実情です。また、これからの基板設計者には、使われているLSIや部品の構造や動作についてある程度の基礎知識が必要です。データシートの読み方が分かると分からないでは、基板設計の完成度が大きく異なることを 知っておくべきです。
  本分科会では、現場で働く第一線の回路設計者基板設計者を対象に、基板設計の基礎から実務に直結する応用編までを分かり易く解説します。座学だけでなく、参加者の皆さんには基板を設計して頂き、試作・ 評価結果から設計ルールを獲得するところまでを体験して頂きます。9ヶ月の活動となりますが、回を重ねるごとに設計力が向上していくことを実感されると思います。

  講師をお務めいただく久保寺忠氏は、「高速デジタル回路実装ノウハウ」(CQ出版)の著者でもあります(*1)。長野県電子回路技術研究会では、一昨年度、昨年度にも同様なセミナーを開催しましたが、会員様からの強い要望により、本年度も続編を開催する運びとなりました。本事業は年度単位ですので、昨年度出席された方はより理解を深めていただくとともに、今回初めてご興味を示していただいた方も安心して参加いただくことができます。昨年と同様、一会員から複数名様の参加も可能です。

*1 「高速デジタル回路実装ノウハウ」の内容は以下URLで紹介されています。
 http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/33/33481.htm
主な内容
 高速デジタル回路の設計ノウハウ(講義)
  サンプル回路設計(75MHz・4層基板 設計予定)
 回路シミュレーション
 基板レイアウト設計(参加者各自課題)
 基板試作、実装
 特性測定、評価
ポイント
 1.基板設計の基本を身につける.
  ノイズはなぜ出るか
  高速信号でなぜ波形が乱れるか
  なぜ電源とグラウンド設計が重要か
  イミュニティに強くするにはどうするか
  基板をしっかり設計しても問題は残るということ
 2.仕様の段階でしっかりイメージできる能力を身につける.
  回路図に表現できない部品の取り扱い、パスコン、ダンピング位置
  層構成と電源/グラウンド層の扱い、電源・グラウンドに配線を通すか
 3.分科会としてのアウトプット
   活動結果から設計ルールを導出する
分科会のスケジュール
第1回 7/5(水)
  13:30-16:30
第2回 8/9(水)
  13:30-16:30
第3回 9/6(水)
  13:30-16:30
(オリエンテーション)
・分科会の進め方についての説明
(座学)
・ノイズが発生する理由
(座学)
・基板を設計する上での基礎知識
・部品の構造とデータの読み方
(座学)
・特性インピーダンスの話
・伝送線路シミュレータを使ったデモンストレーション
第4回 10/11(水)
 13:30-16:30
第5回 11/8(水)
 13:30-16:30
第6回 12/6(水)
 13:30-16:30
(座学)
・電源・グランドの設計法
・モデル基板の回路説明と部品の説明
・設計上の注意点
(座学)
・モデル基板の部品配置と配線ルート検討
・基礎知識の追究
(第5回と第6回の間で基板設計を終了し試作開始)
(座学)
・基板設計データと問題点抽出
・今までのセミナーにおける質疑応答
第7回 2007/1/10(水)
 13:30-16:30
第8回 2007/2/7(水)
 13:30-16:30
第9回 2007/3/7(水)
 13:30-16:30
(実習)
・基板測定(1〜2グループ限定)
・シミュレーション結果と実測の比較
・結果に対するコメント
(座学)
・全ての基板について測定結果の説明
・良い点悪い点の推測
(座学)
・基礎知識のおさらい
・設計ルール導出
参加対象者 ・実務にて回路設計に携わる方(基板設計の講義が中心となりますが、回路設計者もぜひご参加ください。)
・実務にて基板設計に携わる方
参加費 長野県電子回路技術研究会会員 無料(何名様でも)
申し込み方法  会社名、所属部署、氏名、連絡先(所在地、電話番号、FAX番号またはE-Mailアドレス等)を明記の上、E-Maiにて以下事務局までお申し込み下さい。
申込み用紙はこちら(Word文書)[右クリック、対象をファイルに保存(A)...]
申し込み先 長野県電子回路技術研究会事務局
(長野県工業技術総合センター 情報技術部門 通信・基盤技術チーム) 窪田昭真
E-Mail: kubota@nagano-it.go.jp 電話:0263-25-0997 FAX:0263-26-5350
申込み締切り 平成18年6月23日(金)
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主 催
長野県電子回路技術研究会
共 催
財団法人長野県テクノ財団 アルプスハイランド地域センター




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  wadmin@kairoken.gr.jp